🛰 タイルエクスポートGDAL:地理空間データの価値を引き出すPythonツール群
**「タイルエクスポートGDAL」は、地理空間情報(GIS)を扱う技術者や研究者に向けて開発された、自作のPythonスクリプト群です。このツールの目的は、GDAL(Geospatial Data Abstraction Library) を活用して、さまざまな地理空間データから高速かつ柔軟に画像タイル(XYZ形式)**を生成することにあります。
従来、地理空間データをWebやアプリ上で効率的に可視化するためには、タイル化処理や座標変換、縮尺ごとの分割など、煩雑な前処理が必要でした。これらの処理を手作業で行うには手間も時間もかかり、専門知識も求められます。
本ツールは、そうした問題を解消すべく開発され、**シンプルな設定ファイル(INI形式)**により、誰でも簡単にタイル出力の条件を指定できる構成になっています。座標系の変換、出力範囲の制限、ズームレベルの設定、透過PNG出力などのオプションにも対応しており、実務レベルのタイル処理がスクリプト1本で可能になります。
🧠 主な技術要素
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Python:汎用性の高いスクリプト言語であり、自動処理の中心。
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GDAL:ラスター・ベクターの読み書きや変換を支える中核ライブラリ。
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QGIS:前処理や可視化で連携。QGIS処理結果を本ツールに渡す設計も可能。
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PostGIS:必要に応じてベクター情報の空間検索や統合に使用。
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PMTiles / MapLibre:出力されたタイルをウェブで表示するための表示環境にも対応。
📁 ファイル構成
| ファイル名 | 内容 |
|---|---|
main.py |
タイル出力の主処理を行うスクリプト |
user_input.ini |
出力範囲・ズームレベル・ファイルパス等の設定ファイル |
GUIは搭載していませんが、シンプルな設計により、バッチ処理・自動化・Git連携といった開発向きの運用にも適しています。
🌍 リンク集
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🔗 GitHub リポジトリ: https://github.com/NaohikoMuramatsu2025/tile-export-gdal
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🧪 デモページ(GitHub Pages): https://naohikomuramatsu2025.github.io
🏗 活用事例と応用先
このツールは以下のような現場で役立ちます。
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都市計画・防災マップの構築(例:最大浸水深データのタイル化)
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3D都市モデルとの連携表示(例:LOD1/2の陰影合成処理後のマッピング)
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地理院地図や衛星画像のローカル表示
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NDVIや標高・傾斜分析結果の可視化
また、PMTilesやMapLibre GL JSとの連携によって、生成されたタイルをウェブブラウザ上で軽量かつインタラクティブに表示することが可能です。地方自治体や教育現場、民間の地図系サービスの試作にも応用が効きます。
💬 今後の展望と呼びかけ
「タイルエクスポートGDAL」は、あくまで**地理空間データの価値を引き出すための“基礎ツール”**です。今後は以下のような方向での発展を視野に入れています。
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地方自治体や研究機関との共同開発・フィードバック
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さまざまなGeoTIFF・DEM形式への最適化
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GUIやWebインターフェースの実装(例:Streamlit、Flask)
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Dockerコンテナ化による汎用展開
地理空間データの利活用がますます広がるなかで、このようなオープンな基盤技術の役割は一層重要になっていくと考えています。
もしこの取り組みに興味を持っていただけましたら、GitHubのスターやIssue、Pull Requestでのフィードバックなど、大歓迎です。また、オープンデータの活用やGIS自動化処理に関するご相談も承っております。
📬 お問い合わせ・活動情報はこちら:
👉 gkukan.jp
👉 GitHub: NaohikoMuramatsu2025


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